MISSI'S BLOG

のんびりやってます。

flowers8月号「ポーの一族 ユニコーン」vol.2

月刊flowers 2018年8月号(2018年6月28日発売) [雑誌]

月刊flowers 2018年8月号(2018年6月28日発売) [雑誌]

実は先月の続きを読むのが怖く、今月も恐る恐るという感じで読みました。
扉の外へ出て、エドガーは何処へ?
そして、アランはどうなるの?


しかし、どうやら舞台はベニス。過去に戻り、ダイモンの語りに引き込まれ、ロマンティックな旅情を誘われますね〜♪

1958年。ベニス。2月の13日にあるという夜のコンサート。
新たな登場人物、普通の人間の女の子達。
新たな物語の幕開けを楽しむ。
肩の力が抜けて、穏やかに読み進めていく。

今更ながらSFじゃないのにタイムワープしたよな錯覚。
舞台と時間が行き来するのは永遠を生きるバンパネラに掛けてあるとかなんとか丁度好いと思ってたけど、SF好きな萩尾先生らしい発想だったのかも。


なんてのんびり考えていると!
なんら前置きも無く、普通に花を背負うわけでもなく、あの子たちがぁぁぁああああ!!!!
思わず、あ〜〜〜アラン!!!と、叫んじゃうよ。
そして、隣のイケメンさんが真顔でおもろいこと言っているよ。
なんだよ!「タバタバとマリマリ」って、あんた、そんなキャラでしたっけ????
などと(心の中で)ひとりで叫んで大騒ぎしていると、これですよ。
「美しい音楽が聞けるよ」
そんで、相方?
「美しい音楽なんかキライだ」
ふたりとも美しい顔して、ご挨拶です(^^)


さてさて、この、まー憎たらしいオープニング!!
主役がさりげなく紛れ込み、物語が大きく動き出す。
そして、おのおの、重要人物が揃ってくる。
あ〜〜〜楽し〜〜〜い♪


ああ、もう、もう興奮です。
先月ではファルカに「それは諦めろ」と言われたアランがですよ。
生きているアランよーーー!
愚痴こぼして、憎まれ口たたいて、カワイイヨーー!
エドガーと仲良しだよ!
エドガーも先月が痛々しかったので、一層生き生きして見えるわw
そして海の杭?の上で散歩している、天使かよ。可愛い。(注、個人的な偏った感想です(^^;)
わーーー!
自分、どうどう。

そういえばアランは雨キライだと思うが、海はいいのかな?
ああ、生まれが海辺の街だったから、慣れているのかも?
そういえば、昔は海の崖っぷち降りて根性試しみたいな遊びしてたわね。
いまだにそのノリか?


そして、ブランカも再登場です。
大人しそうですが、しっかりと自分の考えを持っていて頼りがいを感じます。優しく、ファルカを守っている姿をみて癒されます。
ファルカが優しいから、うまくいくだろうとおもっていたけど、そうじゃなくて、お姉さん気質のブランカと、甘えっこで弟気質のファルカという結構お似合いのふたりでした。


そして忘れてならない、今回の年代が、「小鳥の巣」(1959年3〜5月)前であることを知らされ、突然、萩尾先生から巨大な風船?を投げられたようで、エエエエ!?とビビッてます。いや、心の準備が無かったからね。
ロビン、でも、もうこのとき1958年には亡くなっているという?悲しい。
ところで、ロビン、病気あったの?
ちょっと疑問だったので、改めて「小鳥の巣」読み返しましたよ。
ここから話がずれます(汗)


ロビンが病気で長生きしないという、これって初耳。
「小鳥の巣」で、エドガーはキリアンにロビンのことを「すこしばかり神経が細いために育たない子どもがたしかにいるんだよ」
「(ロビンがエドガーに)気がつかなければ静かに帰るつもりでいた」と語ってます。
キリアンに病気を伏せて語ったのでしょうか?
勝手には断定できませんが・・・
ロビンはキリアンに追われて沼地の深くまで逃げる元気があったと思うので、その頃は元気だったと思うのですが・・・
バンパネラにはわかる病気。血の病気かな?白血病?なんて想像しましたが・・・まったく想像です。)
ですが、もしも、ロビンが病気で長生きしないのを見越していたのなら・・・
彼らはただ可愛くて気に入った子とか、かわいそうな子どもを仲間に加えようとしてたのではなく、生きることが出来ない子を仲間に加えることで、その子を救い出そうとしたのだと考えられます。

しかも、祖父母に14歳の成長期の子どもが成長しないのを疑われるという危険をおかして。(逆に怪しまれてしまって、吸血鬼から孫を隔離する意味でギムナジウムに入れた可能性もありか?)


そんなことをふまえて読んでいくと、少し、「小鳥の巣」のエドガーがなぜに後半物騒な性格だったのかわかるような気がしました。
小鳥の中に混じった異質な存在、悪魔的な存在を際立たせる為ばかりではなく、彼らは人間に腹をたてていたのでは?

エドガーは少なくとも、長く生きられない人間を選んで仲間にしようと考えていたわけで、人間の敵対する吸血鬼であるのに、気を遣っていたのにです。なのに人間ときたら、おたがいを戦争で殺し合っている世界。そして子供同士も弱いもの苛めしている。
そりゃ、アランでなくても「半ダースほとぶち殺してサッとずらかれ」と言うわな。
1ダースでなく、半ダースというところにアランのお情けを感じる今日の私でしたw

でも、まあ、親に引き離され、不安の中で生きていてそのはけ口が弱いもの苛めに向かってしまっている子供、キリアンもまた戦争の犠牲者ではあるとわかるけれど・・・皮肉なものです。


さてさて元に戻って、今月は楽しめる展開で、ラストも可愛いふたりですし、ダイモンが何を企んでいるのか不穏ですが、もう次号が楽しみであります。え?27日発売???
え?8月からマルゴも再開する?
ちょっとのんびりしていると乗り遅れそうなので、頑張ります!!(なにを?)