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「シュナの旅」 宮崎駿

ジブリの「ゲド戦記」の記事を見ていたら、宮崎さんが「ゲド戦記」の監督を辞退した理由に歳を取り過ぎたという事を上げ、「シュナの旅」「ナウシカ*1を読め、と言っていたというので、多分、当時アニメ化できなかったので、代わりにしたかった事はそれでやったという意味にとり、そういう訳で、相変わらず記憶がボケボケなので、「シュナの旅」を久しぶりに読んだ。
奥付を見れば、初版が20年も前・・・ていうか初版買っているんですけど・・・ひどい大昔なんだね(^_^;)

知らない方の為に説明。これはチベットの民話を元にした絵物語ですが、民話知らないですが、宮崎さんのオリジナルといって差し支えないのでは?と思う。全ページカラーで、文庫サイズなのが残念でもあるけど、低価格で宮崎さんの長編アニメを観た気分になれる超お買い得品。「ナウシカ」とか「もののけ姫」が好きな方で未読の方はぜひぜひこの機会にひとつ!(わしはきっとどっかの回し者(笑))

ああ、本当に文庫サイズなのが残念。でも今更大判が出ても買うかどうかわからんけど。まあ、特典次第ですね。
宮崎さんのイラストボードはよく見かけますが、いつもふんわりとした感じがして好き。それに色合いが好きなのだけど、これは夜の闇の色に使われる青色がきれい。印刷のせいで、どのくらい本当の色が出ているかわからないけど。

絵物語といえど、やはり宮崎さんなので、只の絵物語じゃあありません。内容も深く、どのページにも背景から小物から動きから情報量が多く、あれこれ楽しめてしまいます。
特にやっぱアクションシーンいいです。「襲撃」の冒頭4ページなんか、アニメを観るようですわ。更に、何の為に闘うか考えさせられますし。ちょっと感動的。

前述の作品に似通い通じるものももあるけれど、当時も今もこれはこれで、アニメになったのを観たかったね・・・

シュナの旅 (アニメージュ文庫 (B‐001))

シュナの旅 (アニメージュ文庫 (B‐001))

*1:ナウシカだったかな?ちょっと曖昧です。何の文でだったか探せなかったので、違ってたらスマン。