MISSI'S BLOG

のんびりやってます。

[漫画][萩尾望都] 「由良の門を」

最近、本屋へ行かないので今頃買ってきて読んだよ。
寄生獣はね、昔読んでたんだが、ラストの辺曖昧、もう忘れてしまって、アニメが最近始まったのでこれ幸い思いましたが、忙しくてラストまで観てないorz
なので、この萩尾先生がスピンオフ描かれていると知って、ちゃんと最後まで読まなきゃと思いつつ読んでないよ。
いやもう、岩明先生及びファンの方、スマセンな気分。
でも、未読でも楽しめたという感想を聞いたので、読む。

最初は、勢いで読んでしまったので細かい所を考えずに読んでしまったので「ああ、なるほど」とあっさりとした感想だったが、二度目は能の玉の段を理解してしまうと、ラストどっとこみ上げてきてしまいます。
その前に、能のシテの方から「コピー」と言われてしまう辺りで、主人公の由良が気の毒になってしまうんですけど。感情の起伏の少ない子なりに辛いよね。ああいう世界に必要な才能は最終的に感性の豊かさだと思うから、分かるんだけど。能とか和歌とか詳しくないけど(^^;)

その和歌の「由良の門を…」というのは、恋の歌だけど、舵を失くしてゆらゆらと漂う少女の立場や気持を表してるんだろうな…
そういう少女の話を、もう立派な大人で、社会的にも成功者といえる萩尾先生が描かれるのって、なんだかすごいなって思っちゃうのですが、それともこれは一生の問題なのか。まだまだ未熟な私は辛いわ。

そして由良が新一に会って、玉の段の母の愛を読み取る瞬間の後の瞳が、すごく綺麗!!!美しい。
この瞳の意味を読み取るのは、読む人の思いそれぞれあるだろうと思う。
ラストの問いかけも。
   
  わたしは
  どこへ行くの
  どこへ
 
と、浸って、そのほかの漫画まだ全部読んでない。スマン。
とりあえず植芝さんの「ミギーの旅」がきゃわいくて好き。