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「少女マンガの宇宙 SF&ファンタジー1970-80年代」

少女マンガの宇宙 SF&ファンタジー1970-80年代 (立東舎)

少女マンガの宇宙 SF&ファンタジー1970-80年代 (立東舎)

なんだか素敵な本が出ました。
ユニコーンの夢」は何度も読んではいますが、A版はやはり大きいのでいいですね。トーンは使ってなくて、ユニコーンやあの宇宙の感じや光の入れ方とかきれいで好き。
この本のテーマが70〜80年代の少女漫画雑誌のSFと文庫のカバーイラストなのですが、割とドンピシャな世代なので、懐かさがあふれて楽しく読めます。
子供だった当時、SFといえば少年アニメの超能力、ロボットもの、タイムマシンとか、あるいは中学生向けSFドラマとか?ファンタジーといえば魔女っ子くらいの一般的な認識の私が、ある日「萩尾望都」にはまって「キャベツ畑の遺産相続人」と「ユニコーンの夢」を読んだ時の衝撃たるや…
近いイメージとして感じたのは、前者は「不思議の国のアリス」とか、絵本、後者はギリシャ神話などの世界?だけど、私の知らない世界観で、少女漫画で…表現された楽しくも、美しい不思議な世界。
「魔女」「亜空間」「ファンタジー」「ユニコーン」「宇宙」
初めて知る言葉も、知らなかった知識も、私の中で広がっていった。それは確かに私の世界を変えたのだと思う。

この本は、主要作家さんのページもあるけど、雑誌別に特集があるのが面白い。
当時は姉や友達のお陰でいろんな漫画雑誌を読んでいた。少女コミック系は萩尾先生はじめ大島先生や竹宮先生も好きになった。
マーガレットも結構読んでたけど、あまり記憶無くてすまないが、突然の萩尾先生のブラッドベリ企画はびっくりしたね。あと、よしまさこ先生が「星へいく船」を描いてた。懐かしい。新井素子さんは流行っていたので読んでたし、そうそう挿絵が竹宮さんだった。今に思えばコバルト、集英社つながりでかな…
あとは白泉系いろいろ懐かしいです。ララはずっと買ってたし、花ゆめは途中まで買って、途中友達から借りてた。ちょっとライトなSF系が楽しかった。

気持、ネームバリューのある先生よりSF専門の漫画家さんをもう少し大きく扱って欲しいかもなんて思ったけど、どうなんだろう?
大島弓子先生大好きですが、SFファンタジーかというと、あ、そういえばそうだねっと再認識するけど。まあ、ファンタジーって私の中で境界がゆるすぎるから。
個人的趣味ですが、(全部読んでなくて申しわけないけど)佐藤史生さん、それから紫堂恭子さん好きです。更にぶーけの三岸せいこさんが載ってるのが嬉しい。あと、フレンド系で文月今日子さんとか、布浦翼さんとか…ああ、そう、絵がふんわり系な方が好きなのね、自分。(佐藤さんはちょと違うかな)

本の後半は文庫の表紙で、前にモー様の「SFアートワークス」買っていたので重複かなと思ったけど、載ってないのがあってよかったです。
小説は萩尾先生お薦めのとか、有名なのとか、気になるのとか、その時流行ってたのとかくらいしか読んでないので、余り語れないのだが、見ているだけでも楽しいのでよいですね。
ていうか、まんまと挿絵に釣られて買って飾りというか積読になってたクチさ…

でも、おかげさまで久しぶりに時間があれば何か読んでみたいと思ったね(^^)