MISSI'S BLOG

のんびりやってます。

「ピアリス」

ピアリス

ピアリス

まあ、なんとフラワーズの連載が終ったら、糸が切れたようにのんびりしすぎて、いや、私も色々お仕事忙しくなるタイミングだったし、その上、暑くなって、とんでもなく暑くなって、(36度の日もありました…)頭がぼんやりしたり身体が暑さに付いていけなくて、仕事場とかは冷房が効いててよいのですが、温度の切り替えに時間かかるし(歳といわれたら否定できない)などなどで、ブログ、ひさしぶりだな。
7月中に萩尾先生の単行本出たのに、7月中に書かないからまた8月に新刊出たし「YOU」のマルゴも再開してるし、もう乗り遅れまくりです。いや、「マルゴ」またまたすごいおもしろい展開なのに。でも感想書くにも頭がもう回らないかもしれない。
9月には神戸で展示会が始まるので、ぜひ行きたいのですし!!!
あらはらあれ「ピアリス」の感想書く前になにこの長い前置き。

「ピアリス」は昔雑誌に別名義で書いていたSF小説の作品だそうで、単行本未収録ということと、その別名義の「木下司」氏は自分であると公表したことで注目が集まったのですが、確かに確かに「SFアートワークス」のイラストの解説で能力者の双子の子供ということで、萩尾先生の好きな設定だからお仕事されたのかしらとか思って、いつか読みたいと思っていたところだったのですよ。
その小説を今回初めて読んで、イラストがあるのでイメージしやすいせいかもしれませんが、萩尾先生のSF世界観を感じる作品で、未完ながらとても満足しました。
まずユーロが在籍してた寄宿校の設定も興味深い。教師も生徒も一緒になって働いている。そして、そこで出来た友達との話が優しくて泣けてしまう。
口絵の拘束されたユーロのカラーイラストが美しくてついつい眺めてしまうんだけど、状況がどうもヤバイよね〜と薄々感じるんだけど、本当にやっぱ、辛かった。残神な萩尾先生だった(^^;
これまた泣けるんだけど、きっといつかピアリスが助けてくれると勝手に期待。
ユーロは、キャラの系統としては「マージナル」のキラっぽいのだけど、ストレートの金髪?髪美少年タイプ!!! 好きvvv
もっとイラスト拝みたかったです。
ピアリスは、普通の女の子のようだけど、過去視の力が結構すごいな、やるな。未来を視るよりも、過去を視る方が地に着いているからでしょうか、あるいは女ならではでしょうか?彼女のいる世界も苦しそうなのに、彼女の方に生命力のたくましさを感じてしまうの。いいこだよね〜。
義母との会話とかも好きです。
未完ということなので、期待はしてなかったのですが、いやいや、甘いね私。とても面白かったです。いろいろ深いです。
ふたりのいた国であった戦争のこととか、何か謀略臭いし、これからふたりが巻き込まれそうなこととか、ふたりが再会したらどうなるのだろうかとか、自分の想像力ではとうてい及ばないけれど、面白くなりそうで、とてもとても続きが楽しみです。
萩尾先生がいつか続きを書かれる日まで、待ってます!!!
漫画化でも最高に可!!!