MISSI'S BLOG

のんびりやってます。

宝塚歌劇「ポーの一族」観劇しました♪


1月29日(月)宝塚へ行ってまいりました。
前の週は雪降りで山陰も列車が遅れたりして、週明けが心配でしたけど、少し和らいで曇りの時が続き一安心。
さて、神戸は何度も行ってるからと、甘く見てついうっかり阪急と阪神と間違えて大回りしてしまった(大ボケ汗)
途中で気がついて、西宮駅で駅員さんに聞いて、今津駅まで行って阪急今津線に乗り換えました。
更に宝塚駅降りてからどっちへ行けば劇場に出るのか、わからずにきょろきょろうろうろ。出合った人に聞いてうろうろ、また聞いてうろうろして、なんとか劇場へ向かう人の流れに乗って目的地へ。
親切な兵庫県の皆様ありがとうございました。
こういう感じなので、帰りも同様で阪急からJRまでがよくわからず、きょろきょろうろうろでしたよ。私はどこから来たの?わからない〜〜です。
さてと、宝塚!!

私の席は真ん中辺りの左端の方なのです。まあ豆粒ではないですが、表情は解らないからオペラグラスが必要でしたね。
でもまあ、役者さんより舞台全体に集中していればいいかなと思って観ておりました・・・ですが、思った以上に役者さんがよかった。オペラグラスが無くて残念。
改めてパンフレットなどで脳内再生するしかない!!!

(今回感想にも参考にさせて頂きました)

注)ここからネタバレあります!
東京公演や劇場やDVDを楽しみにしている方は後で読まれることをお薦めします!
    

舞台は「ランプトンは語る」のドンマーシャルとマルグリットらが空港で出会うシーンから始まります。
原作と違ってドンマーシャルの体験談はありません。あと、「ポーの一族」の記録を遺したバイクの子孫と、甥のルイスもおり、ここで、彼らはエドガーという謎の少年について語り合います。
彼は何年生きているのか?
彼らが名乗る『ポーの一族』とは何者なのか?

舞台の上では『エドガー』と『ポーの一族』が現れます。ドンマーシャル達の目の前に現れたのではなく、観客に彼らが追う「エドガー」の姿を見せる演出ですが、ものすごくオーラ感あって、遠目にも神秘的で美しい存在なのがわかります。
彼らは人間の血を吸うバンパネラで、永遠の時を生きる存在なのだと、ここまでの流れでよくわかります。
オープニングはこう来ますか〜〜と感心しました。

そして、エドガーが一人で佇んでいる姿は悲哀が滲み出ていて、見ているだけで思わず涙がこぼれそうです。
あの漫画の中で、細い身体に悲しみを抱えている姿を、明日海さんが再現してくれてます。すごいです。

そして、エドガーの生い立ちからバンパネラになってしまうまで、怒涛のような劇が続き、メリーベルと再会し、数年後にアランと出会い惹かれあうところで一幕が終ります。
もう、一幕だけですごかったです。息の詰まるような興奮も冷めぬまま、幕間が30分あり、外へ出てみると
ポーの一族をイメージしたカクテルが販売していたりして、皆さんくつろいでおりました。
私は売店でパンフレットなどを購入。CDも欲しいかもと悩みましたが・・・DVDも出るからいいかな?と。。。
でも、明日海りおさんの歌声は好きです。

実は私は数年前、ここで「ロミオとジュリエット」を観たのです。
その時は宝塚への興味はなく、ただ知り合いの方々と「あの宝塚へ」という興味本位で乗り込んだ程度だったのですが、意外と面白かった。(この時はバスツアーなので迷子になることはなかったw)
もともと舞台の上の仕掛けや演出は興味あるし。「ガラスの仮面」世代だしwあと「夕鶴」。それから60年代ミュージカル映画が好きなのだ。
なんといいましょうか、ひとりで宝塚へ行く原動力になったのは、この時の好感触のせいなのであります。

そしてその時の「ロミオ」が少年っぽいのがよかったと、思い続けておりました。
そして微妙にロミオと友達がBL風味なのがツッコミどころ。
そうです。その時は知らなかったのですが、「ロミジュリ」の監督演出はポーと同じ小池修一郎
宝塚も腐女子に寄せてきてるのかしら???いやいやまさか私ったら腐った目で見ちゃってゴメンなさい。
と思ったのですが、何のことは無い、小池氏は萩尾先生など少女漫画を踏まえてらっしゃるからなのですね。
そして、この前の「AERA」を読んだのですが、明日海さんは、その時交替で「ロミオ」してたかもしれないという。

AERA1/15号

AERA1/15号

もしかしてもしかして?と思ってましたが、歌声を聴いてて、ああ、あの「ロミオ」さんですよね!と思いました。
でももう一人の方かもしれない?ま、でもいいや。運命の再会と思い込んでしまいました。なんちゃって。
オタクなんで、ついアニメ版るろ剣涼風真世さんみたいに声優さんをしたら人気でそう?なんて考えちゃった。私は女性の少年役声優さんは役ごと好きになるので(^^)緒方恵美さんとか、田中真弓さん、高山みなみさんとか好きなんですよね〜♪

かなり話がずれてしまいました。。。感心したのは馬車のシーン、しっとりとして、好き。
馬車に、エドとアランの出会いシーンに馬は必要ですが、まさか宝塚のお嬢様は馬役なんてしないよね〜?馬はどうするのかしらと思ったら、いい感じに馬は出てこないように変更してあり、感心しました。
そのアランとエドガーが出会いでは、アランがちょっとおバカさんでくすっとしました。
アラン役の柚香さんはどうなふうだろうと期待しておりましたが、アランの孤独を隠して強がっているだけでなく、少年らしい可愛らしさも感じられてよかった。
エドガーとアランが並ぶと、ホント可愛いというか美しいお人形さんみたいでうっとりです。
あと、エドガーの分身?なんだあれと思ったら「エドガーの影」だそうです。あれも面白い。

二幕はクリフォードとジェィンの婚約披露宴から始まります。
またまた場面がくるくる変わっていくので、息が詰まるようです。
原作には無いキャラも出てきます。この辺は「ホームズの帽子」の降霊術会から来ているのでしょうが、たぶん物語を面白く、原作を知らない人にわかりやすくするためかな〜?と考えました。
この他の微妙な変更は、いろいろと時間も限られているし、舞台のわかりやすさを優先する為だと思うので、仕方ないことだと思って観ていますが、エドガーがアランと海を眺めているシーンや、シーラが海辺の小屋に入る前のシーンとか、海辺の感じがしないのが残念と言えば残念かな〜。
アランが聖書の言葉を唱えるシーンは原作ではめちゃ好きなシーンではありますので、ちょっと違うけど再現してくれてありがとうかな?
しかしメリーベルが、準主演ではないという時点で察してしまうのだが、いろいろざっくり端折られてしまって長年「メリールと銀のばら」映像化をいつの日か観たいな〜と妄想して数十年の私は、今回は寂しいです。
ミュージカルという事で、「からみつくよ〜」の歌や「銀の髪の少女がいました」とか再現あるかと思ったのですが。
「ハンプティダンプティ」とか「クックロビン」とかもチラッと期待したんですが(^^)ハハハ・・・
でもメリーベルが不幸な病弱な妹になってしまって残念と思いかけたけど、アランを仲間に加えようとするエドガーを止めるシーンがあって、彼女なりに主体性のあるキャラであることが分って良かったなと思いました。
そんでもって、やっぱメリーベルの最期のシーンには思わず涙でてしまうよ。

そして、母親に裏切られ、叔父を殺してしまったかもと混乱するアランの前に窓から現れるエドガー。
気のせいですか?
ここで観客が「待ってました!」って感じでどよめいた気がしたのは気のせいですか?
リーベルの時には窓なかったのにwww
このあとふたりの笑い声が風の中にこだまして、執事さんが「風につれていかれた?」って台詞も無かったな〜。
ここでそれ決めちゃうと、そこで終っちゃうからかな???
すまんな、原作ファンはあれこれツッコミ多くて。
そして、なぜかゴンドラというか、クレーンですね。サイドの席なので、クレーンのアームが見えてしまって・・・w
舞台の天空をゆらゆら漂う演出ですか?この時は2階席うらやま!!!しかも左サイドは来ない!!!機械操作担当を憎む!
もう、なんかね。宝塚の娘役さんっていやー昔から美人で歌うまで、ちやほやなのに、今回ばかりはごめんね。ヒロインはアランさんなんですーーて感じでございますよね。
そもそも私が「銀ばら」映像化を待ってたのは、まず時系列にしないとわからないのではないかとか、やはりヒロインが必要だからと思ってたからなので、そこを吹っ飛ばしてくれた「宝塚」恐るべしでした。ありがとうございました。

このあと「グレンスミスの日記」のラストに繋がって、ギムナジウムの生徒達の後ろに行って二人が立っているのは、かっこいいエンディングだったね。
今もこうして人間の中に入り込みながら、永遠の時を生きて次の獲物を探している異なる存在がいるよと思わせてくれるよ。

終幕の感動やら興奮さめぬまま、フィナーレのダンスが始まり、ほうほうと感心して、きっと心を奪われたお嬢様もおられたでしょう・・・気がついたら本当に幕です。席を立つのは寂しいな。
ああ、近くなら、立ち見でもいいのでもう一回いや、2回くらいは観たいにゃ〜〜〜と後ろ髪ひかれながら帰路につきました。
パンフレットを確認しますと、3月20日にDVD発売。それから3月25日千秋楽を映画館でライブビューイングだそうです。
鳥取は無いです(はいはい諦め感) 隣県・・・今のところ、諦めてますが、何故か、「ああああ行かねば!!!」
という謎の使命感が抜けなくて、怖い怖い怖いです。
とりあえず、DVD買うかな・・・